埼玉高速鉄道

埼玉高速鉄道


埼玉県と帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄)、および沿線の路線バスを運行する国際興業や東武鉄道、そして西武鉄道、協和埼玉銀行(現・りそなHDグループ埼玉りそな銀行)、沿線自治体の川口市・浦和市(当時、現在は合併によりさいたま市が引き継ぎ)・鳩ヶ谷市が出資して1992年3月に設立された。

当初は2006年の開業を予定していたが、当時浦和美園駅付近に建設されていた埼玉スタジアム2002が2002FIFAワールドカップの開催会場の一つに決定したことを受けて工期が短縮された。

開業後はしばらく赤字経営だったが、上田清司埼玉県知事が立ち上げた埼玉高速鉄道延伸検討委員会の成果により、2003年度には借入金への支払利息と減価償却費を除く基礎的収支が開業後初の黒字となった。

さらに経営再建を進めるため、2004年にしなの鉄道の経営で辣腕を振るった杉野正を知事自ら社長に招聘し、旅行業への進出やギフト販売(2007年1月末日をもって終了)など副業にも乗り出した。

しかし、杉野は自民党神奈川県連の推薦を受け、2007年の神奈川県知事選挙に立候補するため2006年11月16日の臨時取締役会を最後に退任した。

その後加藤副社長が代表取締役副社長としてつなぎを務めてきたが、2007年1月17日の株主総会で近藤彰男が代表取締役社長に就任した。

埼玉高速鉄道の交通連絡網計画


東京地下鉄南北線を経て、東京急行電鉄目黒線と相互直通運転を行っている。

また、臨時列車では武蔵小杉駅から先の東急東横線を介し、横浜高速鉄道みなとみらい線の元町・中華街駅まで直通運転を行うことがある。

なお、東急目黒線不動前以遠の連絡普通乗車券は発売されていないため、PASMOまたはパスネットでの乗車でない場合は下車駅で精算が必要である。

2006年9月25日より直通相手先の東急目黒線で急行運行が開始されたが、その後も埼玉高速鉄道線内では全列車が各駅停車での運転となっている。

ただし埼玉高速鉄道線の活性化の一環として、急行運転が埼玉高速鉄道延伸検討委員会などで検討されている。

東急東横線複々線化事業に伴い、2008年6月に東急目黒線の延伸が予定されており、日吉駅まで直通運転区間が延長される。

2019年度には新線を介した相模鉄道との乗り入れも予定されている。

また、かつての武州鉄道をなぞるように東武野田線の岩槻駅を経由し東日本旅客鉄道(JR東日本)宇都宮線(東北本線)の蓮田駅までの延伸も予定しており、この区間については運輸政策審議会第18号答申において「2015年までに開業することが適当な路線」として示されている。

第三セクターの会社であるが、東京地下鉄が出資していることや、軌道・駅舎の大部分が地下にあることから、地下鉄運営会社の一つと考えられている。

埼玉高速鉄道の関連情報


埼玉高速鉄道のホームページには各駅の利用案内と時刻表、乗車券の案内、安全安心・快適への取り組み、 企業情報、車両・駅への広告掲載についての案内など、第三セクターとして周辺地方自治体や関連企業などが提携しながら参画しての案内が掲載されている。

まさに地域主導の鉄道事業となっている。

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